本記事は、オンラインベーススクール、Line on Bass代表の星野徹(@jazzbassisttoru)が
ジャズセッションでもよく演奏される、いつか王子様が(Someday my prince will come)のベースラインをウッドベースで弾いたベースラインのワンポイント解説をさせて頂きます。
このページの目次
いつか王子様がのコード進行で使用できるウォーキングベースベースライン
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という記事から、「いつか王子様が」のコード進行で使えるベースライン
を探していただくと無料でダウンロードができるようになっています
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ベースライン作成で意識したこと
1.ルートを中心とした動き
一拍目にはルート音を置いて安定感を出しつつ、二拍目以降では必要以上に詰め込まず、伸びやかさを保つことを意識しました。ラインを細かく動かすよりも、まずはコードの土台となる音を長く響かせることで、余裕のあるフレーズ作りにつなげています。
また、休符をあえて使うことで「間」を生み、シンプルながらもスイング感をしっかり感じられるようにしました。
2.二分音符や符点二分音符
二分音符や符点二分音符を中心に据えることで、ラインが途切れずに伸びやかにつながるように意識しました。ルート音をしっかり一拍目に置きながら、細かく動くよりも「音を伸ばして響かせる感覚」を大事にして、フレーズ全体にゆったりとした流れを持たせるようにしました。
3.おかず(フィルイン)の入れ方
ルート音や二分音符で土台を作ったうえで、必要なところにだけ「おかず」を入れるように意識しました。例えば四分音符でコードトーンを刻んで流れを作ったり、八分音符で少し動きを加えたり、符点四分音符でリズムにメリハリをつけたりしています。常にフレーズの中心にはルートやコードトーンがあり、その合間に短い「おかず」を差し込むことで、シンプルさを崩さずにラインに変化を与えることを意識しました。
参考音源
今回の参考音源は Miles Davis「Someday My Prince Will Come」 です。
この曲では、ベースがルートをしっかり押さえながらも、シンプルな中に絶妙なおかずを織り交ぜて、全体のスイング感を支えています。
ベースラインの聞きどころは、まず 一拍目にルート音を置いて安定感を出しているところ。そのうえで、二拍目以降では 四分音符のコードトーンや八分音符の小さな動きを加えることで、単調にならずに自然な流れを生み出しています。また、ところどころに入る 符点リズムが、フレーズに独特の揺らぎを与えている点も注目です。
シンプルでありながらも、休符や伸ばしを活かした「間」の取り方が絶妙で、結果的におかずの入れ方がとても効果的に響いています。練習するときは、ただ音をなぞるのではなく、こうした「ルートで土台を作りつつ、必要な場所だけで変化を加える工夫」に耳を傾けながら取り組むと効果的です。
是非日の演奏の参考になれば幸いです^_^
最後にオンラインベース教室から一つお知らせです