本記事は、オンラインベーススクール、Line on Bass代表の星野徹(@jazzbassisttoru)が今回はレッスンでいただいたご質問にお答えする記事です。
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ご質問
ポップスをジャズアレンジしたいのですが、どんな曲が合いますか?
僕の答えはシンプルで、この2つがポイントです。
- スイングのリズムに曲調が合うか
- コード進行に 2-5-1 が含まれているか
この2つを満たす曲はジャズアレンジに向いています。
では詳しく見ていきましょう。
1. スイングのリズムに合うか
やり方は簡単で、まず曲をスイングで歌ってみます。
例1:LiSA「紅蓮華」
通常:
けせないゆーめも/止まれないいまも/だれかのために強くーなーれるーならー
スイング:
け〜せな〜いゆ〜めもと/ま〜れな〜いい〜まもだ/れ〜かの〜ため〜につ〜よく〜な〜れる〜なら〜
→ ちょっと頼りない印象になります。
例2:YOASOBI「夜に駆ける」
通常:
沈むように/溶けてゆくように
スイング:
し〜ずむ〜よ〜おに〜/とけ〜てゆ〜くよ〜おに〜
→ 曲本来のノスタルジックさが薄れてしまいます。
例3:松任谷由実「ルージュの伝言」
通常:
あの人のママに会うために/今ひとり列車に乗ったの
スイング:
あっのっひっとの〜/ママ〜にあ〜うた〜めに〜
いっまっひっとり〜/でんしゃにの〜たの〜
→ 元からスイング感があるので、雰囲気を崩さずそのままジャズアレンジ可能です。
2. コード進行に 2-5-1 があるか
キーCの場合の例です。
- よくある進行:F → G → C(4→5→1)
- ジャズ向き進行:Dm7 → G7 → C(2→5→1)
2-5-1(ツーファイブワン)が含まれると、ジャズらしいコード展開にしやすくなります。
まとめ
- 曲をスイングで歌ってみて、雰囲気が合うか確かめる
- コード進行に 2-5-1 が含まれているか確認する
この2つをチェックすれば、ポップスでもジャズアレンジしやすい曲を選べます。
さらに深く学びたい方は、参考動画もご用意しています。
■ポップスをジャズアレンジするときに注目している2つのポイント