前回は「ダイアトニックコードを知っていると役立つんですよ」こんなところで使えますよ!という説明を、
「 ダイアトニックコードとは?#1・概要編/ベースシストの為の音楽理論」
でさせていただきました。ぜひそちらを御覧頂いてから本記事をご覧頂くとスムーズです。
前回の記事はこちら
本記事の内容
本記事は、
・ジャズベースをやりたいけど何から取り組んでいいかわからない方
・アドリブやってみたいベーシストの方
・理論書を買ったまま挫折し、5年後くらいまで開くことのない理論書が押入れの奥に眠っている方
に向けた内容となります。
このページの目次
前回のおさらい
前回は、
と解説しましたが、
結構ざっくりで詳しい構造の仕組みは解説していなかったです。
今回は、ダイアトニックコードはどんな風にできているのをかより具体的に説明します。
これを理解することで、時間は掛かりますが誰でもアドリブや耳コピ、ベースライン作成でダイアトニックコードを使いこなすことができ、より自由に演奏が出来るようになることと思います。
ダイアトニックコードはこうできている
ダイアトニックコードはダイアトニックスケールからできているコードのことをいいます。
今回は「ダイアトニック・スケール」と、「コード」この両方を説明していきます。
ダイアトニックスケールとは?
ダイアトニックスケールとは、1オクターブの中で、全音間隔が5つ、半音間隔が2つで作られてる音階のことをいい、
例えば、代表的な音階が以下。
わかりやすく1本の弦だけでかきます。
例1
全音 全音 半音 全音 全音 全音 半音
からなるメジャースケールという音階の事をいいます。
3弦3フレットのCからはじまって、CDEFGABC。要はドレミファソラシドです。
こんなのもあります。
例2
全音 半音 全音 全音 半音 全音 全音
マイナースケールと呼んだりします。これも、ダイアトニック・スケールの一種です。
今回は、前者のメジャースケールを例に出して話を進めていきます。
コードとは?
コードは、音の積み重なりを記号化したものです。
基本、和音といって、この和音のパターンは無数にあり
例えば以下の進行なら
C/C・E・Gからなる和音
Am/A・C・Eからなる和音
Dm/D・F・Aからなる和音
G7/G・B・D・Fからなる和音
です。
どの音を、どんなふうに積み上げても「和音」というといえばいうのですが
なんかこれじゃあ耳馴染みよくないですよねw
そんな時、一般的に耳馴染みがいいといわれる音の積み重なりがあります。
耳馴染みのいい音の積み重ねとは?
さっきのダイアトニック・スケールのそれぞれの音を、こんなふうに1コ飛ばしで
この音階一個飛ばしで作られたコードが一般的には「耳馴染みのいい音」と言われていて、
全部揃えるとこんな感じになります。
この、音階(スケール)を1コ飛ばしで積み重ねでてきたコードをダイアトニックコードといいます。
ポップス、ロックはこの3和音で表記されていることが多く、
ジャズなど、セブンスコード、テンションコードなど幅広い音使いを使う場合、こうした4和音に基づいて表記されることが多いです。
ダイアトニックコードと移調
さて、 以下のようなコード進行があって、バンドでヴォーカルが、
「キーCだと歌いづらいから1音上げてよ(Dにしてよ)」
って言ってきたらダイアトニックコードはどうなるでしょう。
ルート弾きだけだったら指板をずらせばいいですが、せっかくなので理論的に考えてみましょう。

キーDはレミファソラシドレからできてるコードがダイアトニックコードかな?
こう考えると違います。
同じように、全音 全音 半音 全音 全音 全音 半音でみてみましょう。

これをまた、「耳馴染みのいい積み重ね」にしていきます。
ダイアトニックコードでいうと、こんな解釈になります。(3和音の場合)
ということで、一音上げるとダイアトニックコードはこんな感じになります。
ポイント
キーが移調されると、都度ダイアトニックコードも変わり、シャープやフラットがついたりすることがあります。
ただ、移調されたとしてもダイアトニックスケールの
全音 全音 半音 全音 全音 全音 半音
という関係はどのキーになっても変わらないんです。
本記事ではここまでなんとなくご理解頂ければ大丈夫です。今後実際の楽曲で応用していくことで理解が深まっていきます。
最後に一覧表とまとめです。
キーとダイアトニックコード一覧
楽曲のキーは、譜面の最初の方に書いてあるフラット、シャープの数で決められています。
こんなふうに、
キーがDならシャープ調合が2個
ということは決まっています。
調合とキー一覧です。
そして、調合とダイアトニックコード一覧です。
すぐには調合やそのキーのダイアトニックコードが頭で思い浮かべられないと思いますので、ご参考ください。
こちらからダウンロードできます。
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実際の楽曲分析や作曲で応用していくことで、徐々にダイアトニックコードに慣れてきます。
ベーシストがこういった知識を持つことで
・楽曲の分析が出来る
・ベースソロなど、アドリブ演奏が出来る
・動くベースラインを作りやすくなる
・作曲の幅が広がる
・耳コピや曲覚えのスピードが早くなる
など、様々な方面で役立ちます。
次回は実際の曲でダイアトニックコードを応用していきます。
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— 星野徹・ベース講師&ベースブロガー (@jazzbassisttoru) 2019年6月20日
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