ベースソロ解説シリーズ 本日第1回目。
ブログと動画で発信していきます。
レッスン第1回目はセッションでよく演奏される「フライミートゥザムーン」のベースアドリブについての説明です。
本記事の内容
本記事は、500本以上のジャムセッションの伴奏を経験し(推定)都内で現役のジャズベース奏者、指導者として活動する星野徹(@jazzbassisttoru)が
・新しいアドリブソロのアイディアを取り入れたい方
・これからジャズベースやろうと思われているベーシストの方
に向けた記事になります。
尚、ご不明な言葉が出てきた際は、当ページの検索窓から調べてみてください。(pcなら右、スマホならスクロールして下の方)
「トニック」「ドミナントモーション」とかだいたい出てくると思います。
このページの目次
フライミートゥザムーンのコード進行でアドリブ(後半・ソロ解説)
動画解説しています。まずは、演奏動画をご覧になってみてください。
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このアドリブ演奏をするうえで意識したこと
ここからは、このアドリブ演奏をするうえで意識したことを解説していきます。
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1,はじめから飛ばさない
まず、序盤ですが、「はじめから飛ばさない」ということを意識して組み立てています。
とくにはじめの2小節くらいは、こんな感じでほぼロングトーンです。
1周目、Aセクション1-2小節目
ここをふつうに弾くだけだったらとくに難しいことはないですが、セッションでは、
つい最初っから飛ばし気味になっちゃうことってあるあるなんで、序盤は音数少なめに組み立ててあげる
こんなところを意識すると、良いと思います。
2.3連を意識して組み込む
3連を意識して組み込んでいます。
1周目 セクションB 2〜4小節目
ベースで3連を弾くのってかなり難易度高いんですけど、初心者の方によくありがちなのが、
ダアダダアダダアダダアダダアダダアダダアダ…
と、ずっと4分音符と8分音符だけで一辺倒なアドリブっていうの構築のしかたですね。こうした組み立て方だと、抑揚がなく、全体的にのっぺりしちゃうんですね。
しかし、3連を入れることで、バリエーション豊かなフレーズの印象を聞き手に与えることができますので、ぜひ積極的に取り入れてみてください(^^)
3.コードトーンに着地する
1周目 セクションA(2回目)1ー4小節目
各小節の第一音目の音を、ルート、3度、5度などのコードトーンの音とし、そのコードトーンの音を目的の音としてフレーズを構築してあげる
と、歌っている感じのアドリブを表現しやすいです。
ただ、こんなふうにアドリブで常にコードトーンを意識してフレーズを構築するということは、簡単なことじゃないので、
著者が実際にやっていたコードトーンを意識する練習法を別の動画でご案内しています。
めっちゃ頭使う脳トレなのですが、かなり効くトレーニングとなっておりますので、こちらも合わせてご参照ください。
https://www.youtube.com/watch?v=NPm7NUhFrnY
4.よくやるおきまりフレーズ
1周目、Cセクション4小節目
専門用語を使うと、
A7というコードがDm7というコードにドミナント・モーションしていて、
その過程で、ノンダイアトニックコードであるA7のコードトーンである△3rdのC#音、それからオルタードテンションノートである♭9thのB♭音を用いている。
という流れです。
ちょっとややこしく、なんのこっちゃって思われるかもしれないですが、こうしたドミナント・モーション時に使えるフレーズで、結構ジャズっぽいテイストになります。
こうしたおきまりフレーズの更に詳しい構築方法については、こちらの動画で更に深く解説しておりますので、重ねてご参照頂けましたら幸いです。
https://www.youtube.com/watch?v=_uF0vKN4PJ0
5. ポールチェンバースのフレーズ
2周目 Aセクション 5-6小節目
三連三連三連跳躍と進行したフレーズです。
ここ、めちゃくちゃ難しいんですけど、できたらかなりスキルアップになりますので、よかったら挑戦してみてください。
このフレーズは、ジャズベーシストの巨匠、ポールチェンバースというベーシストが、visitationという1曲まるまるベースソロだけの曲の中で奏でていたフレーズなんですね。
このビジテーション、めちゃくちゃかっこいいので、ぜひ興味ある方は聴いてみてほしいです^^
下記動画、1:38あたりから。
6.テーマのメロディを挿入
2周目 Aセクション(2回目) 5小節目〜7小節目
ジャズに限らず、ロックのギターソロとかでも、テーマの一部を挿入するっていうアプローチはあります。
こうしたアプローチを行うことで、何の楽曲のアドリブをやっているのかが聴手に伝わりやすくなります。
また、テーマのメロディを覚えることで、それを今回のようにフレーズとして使うことができるので、テーマのメロディを覚えることはメリットだらけなんですね。
7・ウォーキングベースで終わらせる
2コーラス目 セクションC 7,8小節目
楽曲はトータル32小節なので、32小節目でフレーズを終了させるというふうにはせず、
アドリブをしながら徐々にコーラスの終わりを意識し、
今回は31小節のあたまからウォーキングベースに切り替えるというアプローチにしました。
こうすることで、ベースソロが終わったことも聴手に伝わりやすく、セッションだと、次にソロを演奏するプレイヤーが入ってきやすいんですね。
こうした、ウォーキングベースでソロを終わらせるやり方は、セッションでも定番のアプローチなので、覚えておくといいでしょう^^
ということで、解説ここまでになります。
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1日目・おしゃれなマイナーペンタフレーズを「Fly me to the moon」で
2日目・オリエンタルなハーモニックマイナーを「Softly as in a morning Sunrise」で
3日目・♭9を使ってジャジーなツーファイブフレーズ
4日目・複雑な「オルタード」をメジャーペンタの形で解釈?
5日目・「Days of wine and roses」のソロ2コーラスとソロ中に考えていること
6日目・ベースアドリブ解説まとめ
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— ほしの🎸ベースちゃん (@jazzbassisttoru) May 10, 2020
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