「φ」←この記号は一体何?「マイナーセブンフラットファイブ」についてのベーシストのための基礎知識

本記事は、オンラインベーススクール、Line on Bass代表の星野徹(@jazzbassisttoru)が

「φ」←この記号、”マイナーセブンフラットファイブ”

について説明する記事と関連のお役立ち動画のご紹介です。

対象は、

ジャズ初心者の方や音楽理論を勉強されたばかりの方 

です。

 

レッスンで聞かれることのランキングの上位に、

↓この記号、なんですか?

っていうのがあります。この、マルの中にナナメ棒がついてるコードは、

「Aマイナーセブンフラットファイブ」

とよみます。

名前ややこしいけど、

「Am7(♭5)」

の省略形でもあります。

 

今日は、このコードについての基本的なことをお伝えしていきます。

マイナーセブンスフラットファイブとは?

「マイナーセブンスフラットファイブ」

は、

”マイナーセブンスのコードのコードトンの5度がフラットする”

という特徴があります。

例)Am7というコードだったら、コードトーン(コードの構成音である一・三・五・七度)は

A(一度・ルート)
C(短三度)
E(五度)
G(短七度)

ですが、

例)Am7(♭5)というコードだったら、コードトーンは

A(一度・ルート)
C(短三度)
E♭(減五度)
G(短七度)

です。

5度の音、E音とE♭音が違うんですね。

つまり、Am7(♭5)というコードで5度を絡めたベースライン(8ビート)を作りたい場合、

ではなく

と動く必要があります。

 

 

ジャズでよく使われるマイナーセブンスフラットファイブ

ちょっとここからは理論的な話になります。

難しい単語も出てくるかもしれませんが、ご了承ください^^;

ジャズでよくあるコード進行に

”ツーファイブワン進行”

というものがあります。

Bm7→E7→A△7

というような進行ですね。

 

このとき、最終進行先のA△7は「トニック」という機能があります。

このコードになるとおさまりよく聴こえますよ

というコードです。

 

このとき、曲によってはトニックがマイナーコードになることがあります。

Bm7→E7→Am7

のような流れです。

このとき、和音の流れをより滑らかにするために

最初のマイナーコード「Bm7」の5度をフラットさせ、

Bm7♭5→E7→Am7

という進行がよく使われます。

 

より雰囲気と趣のある、マイナーの流れを作ることができ、

スタンダードJAZZの名曲、ジョージ・ガーシュウィンの「Summertime」にもこの進行が使われてます。

ただ、ここから先はテキストだけでは少し伝わりづらいと思います。
そこで、実際の音で違いがわかるように動画を用意しました。

「♭5ってどういう音?」と感じている方に向けて、
かなりマニアックですが100を超える高評価をいただいている人気動画です。

興味のある方は、ぜひお時間のあるときにご覧ください。

 

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ということで、本日は

マイナーセブンフラットファイブについて

という内容の記事でした。

皆さんの音楽理論の勉強のヒントになれば幸いです^^

 

 

最後にオンラインベース教室から一つお知らせです

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6日目・コードと3度について
7日目・ルート、3度、5度、経過音でベースラインを組み立てる
8日目・ウォーキングベース解説まとめ

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