今回は、恒例のアドリブ講座にお役立ていただけるよう、ちょっと基礎的なスケールの話、それからアドリブ演奏に役立つスケール、
「チャーチモード」
「イドフリミエロ」
についてなるべく難しい言葉を用いず説明致します。
本記事の内容
本記事は、これまで都内で500本以上のジャムセッションの伴奏を経験し(推定)都内で現役のジャズベース奏者、指導者として活動する星野徹(@jazzbassisttoru)が
・音楽理論を学ばれたい方
・新しいアドリブソロのアイディアを取り入れたい方
・これからジャズベースやろうと思われているベーシストの方
に向けた記事になります。
このページの目次
そもそもスケールとは?
ベースを演奏されてれば、「スケール」っていう言葉はよく耳にされると思います。
ただ、アドリブ演奏をされるような慣れた方でも意外とよく理解されていないというケース多いので、一回根本から改めて説明します。
スケールとは、音の高低を規則的に並べたもの
で、
例えばよくあるドレミファソラシドだと
3弦3フレのドから3弦15フレットのドに行くまでには、フレット1間隔分の「全音」か、フレット隣同士の「半音」かの間隔で成り立ってます。
ピアノでいうとわかりやすいんですけど、こんな感じですね。
この音程は
全音-全音-半音-全音-全音-全音-全音-半音
の規則で成り立っていて、こういった「規則」のことをスケール、または音階といい、
この
全音-全音-半音-全音-全音-全音-全音-半音
という規則で成り立っているスケールを、メジャースケール、もしくは、イオニアンスケールという呼び方をします。
今回ここでは、イオニアンスケールという呼び方をします。
アドリブで使えるスケール
スケールには、種類が無数にありますが、
アドリブ演奏をするうえで使いやすいスケールのご紹介です。
さっきの
全音-全音-半音-全音-全音-全音-全音-半音
で並んでるドレミファソラシドは、「ド」からはじめたスケールですが、
「レ」からはじめてレミファソラシドレにすると
全音-半音-全音-全音-全音-全音-半音-全音
というスケールができます。
この、「レ」からはじめて、レミファソラシドレとのぼったスケールの名前を、ドリアンスケールといいます。
ミファソラシドレミにすると
半音-全音-全音-全音-全音-半音-全音-全音
というスケールができます。
この、この、「ミ」からはじめて、ミファソラシドレミとのぼったスケールの名前を、フリジアンスケールといいます。
同じように
Fからはじめたスケールをリデイァンスケール
Gからはじめたスケールをミクソリデイァンスケール
Aからはじめたスケールをエオリアンスケール
Bからはじめたスケールをロクリアンスケール
といい、
キーCで構成される7つのダイアトニックコードを使用する際の
スケールとしてこれらの音を使うことができます。
イドフリミエロとチャーチモード
これら
イオニアン
ドリアン
フリジアン
リィディアン
ミクソリディアン
エオリアン
ロクリアン
の
7つのスケールをチャーチモードと呼び、
それぞれの頭文字を取って、「イドフリミエロ」と略して呼んだりします。
メジャーダイアトニックコードの各コードは、このようにチャーチモードのスケールを当てはめることができ、
チャーチモードに基づいたアプローチをすると、3音階のトライアド、5音階のペンタニックよりも、よりバリエーションに富んだ音使いが可能で、アドリブ演奏にも役立ちます。
今後もアドリブ講座でこれらの用語は使うので是非覚えてください。
イドフリミエロ 実例
フライミートウザムーンという楽曲の最初の4小節をアドリブで弾く際、
先程の理論に基づいて、これらのスケールを当てはめることができます。
ただ、当てはまることができるからと、こんなふうにただスケールを下から弾いているだけだと
それはまたちょっと違うというか、音楽的ではないので、
よりこれら、チャーチモードをジャズっぽく、そして音楽的に演奏していけるやり方を、また次回のアドリブ講座で解説していきます!
ということで、今回の解説はちょっと小難しかったかもしれないですが、ダイアトニックコードをスケールで弾く際、ひとつの方法としてチャーチモードというアプローチの仕方がある、ということが伝わってくだされば大丈夫です。
今後の解説でもこれらのスケールを用いることがあると思いますので、ドリアンてなんだっけ?フリジアンてなんだっけ?ってなったら、またご確認頂ければと思います。
本記事の動画
今回の内容は動画でも解説しております。
文字では伝わりにくい!っていう方は、是非動画もご覧になってみてください。
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