小節目の第一音目でルート音を弾かないベースライン

 

本記事は、オンラインベーススクール、Line on Bass代表の星野徹(@jazzbassisttoru)が

悩めるベーシスト
ベースラインベースラインのアプローチがワンパターンだなあ

という方向けに作りました。

今回は、

小節目の第一音目でルート音を弾かないベースライン

ということで、ワンランク上のウオーキングベースの組み立て方について解説していきます。

 

第一音目をあえてルートにしないベースライン

赤マルつけたところが、小節の開始音がルートの音から始まっているベースラインです。

 

いかがでしょう。違和感なくハマっていると思いませんか。

星野
今回のベースラインで意識したポイントを3つと注意点を3つ解説していきます。

意識したポイント3つ

1・流れを意識する

2小節目です。

Dm7の短3度の音、Fからはじまり、F(m3rd)→E(9th)→D(root)→A(5th)と進行しています。

前の小節から見ると、

Amの小節の第二音目、C→B→Aとなだらかな下りのラインになっています。

このまま1小節目の第四音目、Aの音から無理やりDの音(2小節目のDm7のルート音)に着地せず、あえてFの音(Dm7のm3rd)に着地することで、なだらかな流れを崩さないことを意識しました。

 

2・3度に着地する

2小節目でもそうだったのですが、3度に着地しています。

星野

3度の音は、ルートに対してのメジャーとマイナーという響きで分かれていて、コードのキャラクターを演出しやすい音なんです。

わかりやすくいえば、ルートじゃない音使いするなら3度はじまり有効だよってことです。

 

 

3・ルート音も混ぜる

3度に着地しても、その後、ルート音を入れてあげるようにしています。

そうすると、小節全体にコード感が生まれます。

因みに、3度着地して2音目がルートだと、ルートを一拍間違ったように聴こえちゃうかもしれないので、3音目にルートを配置することを意識しました。

注意点3つ

やりすぎ注意

前提として、第一音目はルート音であることが望ましいです。

ルート以外の音からのアプローチは、ところどころで使っていきましょう。

今回は、16小節中、5小節がルート音以外の音が第一音目です。

ルートから始まらないアプローチはアドリブ時の方が有効

テーマのときは、メロディーがコードのルート音を想定されていることがあります。

たとえば、このフライミートゥザムーンっていう曲は、主旋律のメロディが3度から開始されていることが多いです。

テーマ時に全部3度からベースライン弾いたら音がぶつかっちゃうかもしれないので、ルート以外の音からアプローチをする際は、アドリブ時が望ましいです。

 

セクションの変化時は気をつけて

楽曲には、AセクションBセクションCセクションとあります。ここは、場面の変わり目でもあります。

セクション変化時にルートでない音を持ってくるとちょっと変化が伝わりにくいので、セクション変化時はルート音が望ましいと考えます。

 

ということで、今日は、小節目の第一音目でルート音を弾かないベースラインという内容でお伝えしました。

日々の皆さんの練習のヒントになれば幸いです。

2022年、2月追記

第一音目にルートを使わないアプローチを、巨匠ジャズベーシスト、ポール・チェンバース氏の演奏を参考に動画で解説させていただきました。

レジェンドの演奏や考え方もぜひ参考にしてみてください。

 

チャンネル登録して頂くと更新通知が届きますのでぜひ登録してください^^

ウォーキングベース,オンライン,ベース教室,ベースレッスン

 

更に、それでもウォーキングベースラインの組み立て方がわからなかったら…

読みいただきありがとうございます!ここまでお読みいただいたあなたは、とてもウォーキングベースに興味を持たれている方だと思います。

最後にオンラインベース教室から一つお知らせです

当方、ジャズやベースの演奏を上達されたい方に向けて、オンラインでのレッスンを提供しています。

ウォーキングベースにご興味をお持ちの方は、ぜひ無料で学べるメルマガにご登録ください。

無料レッスン・ウォーキングベース8日間集中解説講座

完全無料のメール講座です!

ウォーキングベースをやりたいベーシストに向けた全8編のメルマガになります。

メルマガの内容は以下です。

1日目・ウォーキングベースって何?
2日目・コードとコードトーンについて
3日目・コードとルートについて
4日目・コードと5度について
5日目・コードと半音経過音について
6日目・コードと3度について
7日目・ルート、3度、5度、経過音でベースラインを組み立てる
8日目・ウォーキングベース解説まとめ

ウォーキングベース,オンラインベースレッスン

関連記事

  1. ウォーキングベースって何?

  2. Fのブルースのウォーキングベースラインを1音符づつ徹底分析!…

  3. 開放弦+3フレット以内で作成するウォーキングベースライン

  4. 即興でウォーキングベースラインを弾けるようにするトレーニング…

  5. Fブルースのウォーキングベースラインを弾いてみよう!1コーラ…

  6. 「イパネマの娘」のベースラインと、セッションでよく演奏したボ…