Take the `A`Train(A列車で行こう)コード進行上のベースライン

こんにちは、ベース講師の星野(@jazzbassisttoru)です。

本記事は、

ジャズスタンダード【Take the `A`Train(A列車で行こう)】のコード進行上で使えるベースラインで弾いたアプローチを解説した記事になります。

セッションでもよく演奏されるジャズの人気曲なので、ぜひ押さえておきましょう(^^)

Take the `A`Train(A列車で行こう)のコード進行上で使えるベースライン

 

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ベースラインの解説

ローフレット(1-7フレットあたりまで)を中心にワンコーラス組み立てました。

基本的にはCメジャー調のキャッチーなラインですが、ところどころ工夫し、バラエティに富んだ音の動きにしました。

工夫したポイントをいくつか解説していきます。

メジャーコードでマイナーアプローチ

0:02〜/0:14〜

悩めるベーシスト
え?メジャーコードでマイナー3度の音使ってませんか?
いいところに気づきました!
星野

C6というコードは、C、C△7などと同じメジャーコードだから、メジャー3rdのEの音が該当音としては相応しいと思われる

と思う方もいらっしゃると思いますが、ここではマイナー3rdの音、E♭を使ってます。

このとき、以下のような”CEEA”というアプローチでも全く問題ないのですが、

 

あえて第二音目を、スケールから外れたE♭という音にすることで、「一瞬外れた感じの不安」を出し、その後、第三音目でコードトーンEに着地し、

不安→安心感

という流れを演出しています。

どこかブルージーな印象もあると思いますが、今回のように同じ小節が2小節続いたときのアプローチに使えます。
星野

こうしたアプローチについてはこちらの動画でも更に詳しく説明してますので重ねてご参照頂ければ幸いです。

D7でホールトーンスケール

3-4小節目(0:03〜)

10-11小節目(0:15〜)

悩めるベーシスト
シャープばっかりですね。。。

ここは、ホールトーンスケールという、全て全音階でアプローチするスケールです。
星野

Dのホールトーンスケールだったら、

D E F# G” A# C

が該当音で、この楽曲のこの小節でよく使われるアプローチだと覚えておいて頂ければ大丈夫です(^^)

なぜ、ここでホールトーンスケールが使えるのかという詳しい解説は、結構長くなっちゃうので別途動画で行っています。宜しければ以下もご参照下さい。

同じコード進行が何小節も続くときのアプローチ

同じコードが何小節も続く、セクションB(0:24〜)のときのアプローチですが、ここどういうふうにアプローチすればいいか悩まれる方も多いです。

そんなとき、あまりよくない例としては、以下のようなアプローチ。

こんなふうに、毎回小節の最初の音はルート音に戻って…

みたいなノリだと、流れを途切れさせてしまいますよね。

悩めるベーシスト
え、だけど、小節のはじめの音ってルート音じゃないといけないんじゃないんですか?
ケース・バイ・ケースですが、ルート音にしない場合もあります。
星野

今回の場合、F△7の進行上で”流れ”を意識した滑らかなラインを想定し、セクションB5小節目の第一音目のDに、スムーズな流れで着地できるような流れを作っています。

同じコードが2小節以上続く場合は、毎回第一音目はルートにする必要も無い

ということを、頭の片隅にでも置いておいて頂ければと思います。

以上、解説となります。

更に、それでもウォーキングベースラインの組み立て方がわからなかったら…

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