唄う天才女性ベーシスト、エスペランサ・スポルディングの名盤「Esperanza」のご紹介!

本記事は、オンラインベーススクール、Line on Bass代表の星野徹(@jazzbassisttoru)がオススメする名盤紹介の記事です。

正統派ジャズの良さを継承し、ベースも聴きどころたっぷり。そしてとっても今風で、オシャレ感満載。

「こんな良いCD教えてくれてありがとう」と、何度も言われたことがある、スーパーベーシストの作品です。

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「エスペランサ」byエスペランサ・スポルディング

 

「エスペランサ」byエスペランサ・スポルディング

世界を代表するスーパーベーシストながら、超一級品の歌唱力を持つエスペランサ・スポルディング。

ウッドベースを弾いたまま、ムーディな曲を艶やかに、煌びやかに歌い上げます。

エスペランサはこれまで4枚のアルバムをリリースしていますが、それぞれの作品でテイストが全く異なります。

本作は、

・スムーズジャズっぽい感じが好きな方
・アントニオカルロスジョビンが好きな方
・ボサノヴァが好きな方
・クラブジャズが好きな方

などには特にお勧めです。1940~1950年代の、ビバップ、ハードバップ、クールジャズなどのいわゆる「どジャズ」が好きな私の耳にもすんなり入ってきました。

メロディもしっかりしており、聴き易く、ジャズやブラックミュージックを初めて聴く方にも違和感の無い耳障りです。

 

こんな場面でもお勧めです。

 
・掃除、台所仕事など家事をしているとき
・勉強中
・友人を招いたパーティ
・就寝前
・モーニングコーヒータイム
・晩酌中(出来たら缶ビールやチューハイでなくワインで)

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「Esperanza」の感想

 
「水っぽい」「透明感がある」という印象が強いです。

ビル・エヴァンスや初期のハービー・ハンコック、アントニオ・カルロス・ジョビンなどのの作品にも個人的に「水っぽさ」を感じますが、またテイストの違った水っぽさ、透明感です。

曲はメロディアスで、歌い易いです。ベースプレイは4ビートよりもファンクビートが多く”キュッキュッ”としたキレのあるベースラインの曲が多い印象です。

ポールチェンバースの「ベース・オン・トップ」ような”ベースっぽさ”を前面に押し出した作品というよりは、歌を前面に押し出した、R&Bテイストの強いアルバムです。

エスペランサのアルバムは、別のものも持っていて、こちらは3rdアルバム、「Chamber music Society」という作品です。アルコ(弓)を多用し、室内楽テイストが強く、かなりクラシカルです。個人的には、「Esperanza」の方が好きです。

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Chamber music Society

エスペランサ・スポルディングの生い立ち

 
エスペランサ・スポルディングは世界一のジャズの名門高、バークリー音楽大学に20歳で史上最年少講師として就任しました。あのオバマ大統領もファンと言われており、実際に大統領の前でプレイしています。

GEDを突破し、高校を16歳で卒業すると音楽特待生としての奨学金を得てポートランド州立大学に入学する。ここでの彼女は「当学史上、最も若いベース奏者」として記録されている[5]。先輩からの指導を一切受けなかったのにも関わらず、教授陣は彼女の才能を見出さない訳にはいかなかったようで[5]ベース担当の教授からバークリー音楽大学への転入を勧められた途端にオーディションにて全額の奨学金を受ける権利を得てしまう

wikiより

以下2011年に書いた、アメーバブログです。

ameblo.jp

↑「エスペランサ・スパーリン」って書いています。直したいのですが、不具合でログインできなくなってしまったブログなので直せません(T_T)

通算4回ほど彼女の演奏を見に行きました。日本で2回、アメリカで2回かな。

唄も素晴らしいですが、印象的だったのは5~6年前、アメリカのジャズクラブ、「スモールズ」での演奏でした。その時は彼女のリーダーライブでなく、サックスカルテットに入ったベーシストとしてのエスペランサ。貴重でした。あまりにも早過ぎる手の動きに、座っていた椅子から転げ落ちそうでした。

古いジャズがお好きな方から、現代のブラックミュージックがお好きな方にまで、お勧めのアーティストです^^

おすすめエスペランサ動画まとめ

エスペランサ・スポルディングの好きな動画を集めまくってみました。

ベーシスト必見!というか、ジャズが好きな人必見というか、音楽好きな人なら必見です。 

Overjoyed

 
2009年2月の演奏のもの。トレードマークの、アフロヘアです。

スティービーワンダーの楽曲をカヴァーしています。目の前でオバマ大統領が見ています。

このカブトムシみたいなウッドベースは、「David Gage」製の「Czech Ease」というもの。(チェコイーズ)と読むそうです。

たま~に、新大久保のクロサワ楽器ベースセンターで見かけます。

http://www.kurosawagakki.com/sh_ohkubo/nihei_club/soldout.html
 

On the sunny side of the street

こっちは普通の4分の3サイズのウッドベース。日本のジャムセッションでもよくやる楽曲です。またオバマさんいます。

後半3分以降、ベースソロが炸裂。

ソロも素敵ですが、ウォーキングベースのグルーヴも強烈です。

 

Jazz à Vienne 2012

2012年のウイーンでのジャズフェスティバル。

後半では4弦のジャズベを弾いています。

 

もう、見だしたら執筆が進みませんので、この辺にしときます。

 

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