コード構成音からベースラインを構築する方法

本記事は、

・コードをいまいちベースラインに応用できない方

・ベースラインをの作成に行き詰まっている方

・バンドスコアを覚えることにいっぱいいっぱいなベーシストの方

に向けた内容となります。

都内で現役ベース奏者、講師として活動する星野徹が、

前半はコードトーン(コード構成音)について基本的なこと、後半はベースラインの作成にお役立て頂く方法を解説していきます。

ポピュラー音楽4つのコード

ポピュラー音楽(ロック、ポップス、ジャズ、ブルースなど)で使われるコードは大きく見て

・メジャーセブンス
・セブンス
・マイナーセブン
・マイナーセブン♭5(フラットファイブ)

があります。

これらのコードの原理を知っておくと、

バンドスコアを覚えるとき
ベースラインを作るとき、
アドリブするとき、
耳コピするとき、
作曲するとき、

それぞれの作業過程で役立ちます。

星野
文章内で出てくる用語がわからない場合は、以下のページからヒントを得てください。
・ルート
http://basslesson.toruhoshino.com/route/
・メジャー3度、マイナー3度
http://basslesson.toruhoshino.com/3%ef%bd%92%ef%bd%84/
・完全5度、♭5
http://basslesson.toruhoshino.com/5th/
・メジャー7度、マイナー7度
http://basslesson.toruhoshino.com/7th/

4つのコードとコードトーン

それぞれのコードトーンをCルートにしたコードで見ると、以下のような形になります。

Cメジャーセブンス(C△7)

コードの構成音は

C(ルート(1度))
E(メジャー3度)
G(完全5度)
B(メジャー7度)

です。

また、ポップスやロックなどの譜面では、「C△7」から7をとった「C△」とか、「C」だけとか書いてある場合がありますが、その時コードの構成音は

C(ルート(1度))
E(メジャー3度)
G(完全5度)

と見ます。

星野
「7はどこいった?」というのはここではとりあえず置いておいてください。

C7セブンス(C7)

コードの構成音は

C(ルート(1度))
E(メジャー3度)
G(完全5度)
B♭(マイナー7度)

です。

メジャーセブンスとは違うところは、7度がマイナーかメジャーかというところです。

星野
「それがどうした」と思われる方も居ると思いますがとりあえず読み進んでってください。後で実例を出します。

Cマイナーセブンス(Cm7)

C(ルート(1度))
E♭(マイナー3度)
G(完全5度)
B♭(マイナー7度)

ポップスやロックなどの譜面では、「Cm7」から7をとった「Cm」だけ書いてある場合がありますが、その時コードの構成音は

C(ルート(1度))
E♭(マイナー3度)
G(完全5度)

です。

Cマイナーセブンスフラットファイブ(Cm7♭5)


コード構成音は

C(ルート(1度))
E♭(マイナー3度)
G♭(♭5・フラットファイブ)
B♭(マイナー7度)

です。

これはジャズで多く使われるコードです。ポップスやロックではあまり見ないかもしれませんね。

で、これらは全てCをルートとしたコードと構成音です。

星野
で、理論書にもだいたい書いてあることと思いますが、「うん、なんとなくわかったけどそれがどうしたの?」と思われる方も居ると思いますので、これらのコード構成音を生かしてベースラインを構築する方法を解説していきます。

バンドスコアを覚えるときとコードトーンの考え方

さて、ここから応用編です。

バンドスコアに書いてあるベースラインが覚えにくい時ってありますよね。

覚えにくいバンドスコアのベースライン

弾いてみると、そんなに難しくないと思います。

しかし、タブ譜の場合、33333203….と、この数字の羅列を覚えなければなりません。

上記の譜面には、4弦から1弦まで使い、開放弦から5フレットまで数字がびっしりです。

回数こなせばやれば覚えられるかも知れませんが、しばらくすれば、忘れます。

電話番号みたいなものです。

悩めるベーシスト
忘れちゃって、ライブ中に覚えた部分がとんでしまい、どこを弾いていいかわからなくなってしまうこともあります。

そんな事件を、コードを覚えることで防止できます。

コード譜で弾こう

タブ譜を消して、コードだけ書きました。

これだけで、弾けます。

まずルートを弾こう

コード記号の左側のアルファベットの部分。

C△7ならC
EmならE
F△ならF
G7ならG

これが、ルート音で、以下のポジションが使えます。

3

 

要はタブ譜通りに弾かなくても、いいんです。

ルート音はどんな曲にも存在します。以下指板上のルート音一覧表です。

5度を弾こう

ルート一音だけじゃ物足りないって思ったら、ベース音装飾したくなってくると思います。

そうしたら5度を使ってみましょう。ベースラインを動かしても、一番変に聞こえないのは5度です。

指板だとこの位置。赤がルートだとすると、青が5度です。

4

この曲で5度を使うと以下のような感じになります。(青線が5度)

 

5度を組み合わせて弾いてみました。随分動きがついた印象です。

小節の最初の音がルートであれば、どの位置に5度を持ってきてもわりとハマります。

3度も使ってみよう

さらに動かし、ルートと5度と3度で構成しました。(青線が5度、赤線が3度)

3度を自由に使いこなせると、更に幅が広がります。マイナ-3度とメジャー3度の違いを把握して、動きをつけられるようになれればベストです。

basslesson.toruhoshino.com

コードトーン

これら一連の、ルート、3度、5度の音が前回の記事でご紹介した「コードトーン」です。※7度は今回は省略しています。

コードトーンが自在に操れるようになれば、タブ譜はだんだん必要なくなります。

こんなアルファベットだけの譜面も読めるようになります。

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読めるようになるには多少コツがいりますが、音大に行って勉強する必要はありません。

社会人や学生の方でもコードトーンを覚え、バンドやセッションで使いこなしている方は沢山いらっしゃいます。

冒頭でもお伝えしましたが、こうした知識を備えておくことで、

バンドスコアを覚えるとき
ベースラインを作るとき、
アドリブするとき、
耳コピするとき、
作曲するとき、

に役立ちます。

ベースラインの作成など、日々の練習のヒントになれば幸いです。


 

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