本記事は、
・ジャズをやりたいけど何から取り組んでいいかわからない方
・アドリブ演奏をやってみたいベーシストの方
・ダイアトニックコードってなんとなくわかったけど、それがどうしたの?って思っている方
・理論書を購入後3ページくらいで挫折し、以後開くことなく押入れの奥に眠らせている方
に向けた内容となります。
ダイアトニックコード理論を用い、楽曲の分析をすることでアドリブ演奏に役立てていく方法をお伝えしていきます。
※ベーシスト向けですが、全ての楽器プレイヤーさんに通じる内容です。
このページの目次
ダイアトニックコードについて
ダイアトニックコードについては、以下の2つの記事で詳しく説明しました。
もしこのページの説明がわかりにくい、そこなんで?っていうのがありましたら、こちらを改めてご覧頂いてからお読み直し頂く事で理解に繋がると思います。
・ダイアトニックコードを知っておくとこういうところで役立つよ!っていう記事
・ダイアトニックコードがこうできているんだよ!っていう記事
楽曲の分析をする理由
Am7だから、ラの音が使えて
Dm7だったらレの音が使えて、
あ〜でも「7」とかついてるとよくわかんないなあ。




※ドレミファソラシドだけを使ってフレーズを組み立てた例


ってことで、さっそくアドリブをやりやすくする為のアナライズ(楽曲分析)をやっていきたいと思います。
今回は、以下フライミートウザムーンなどで使われている、最初の16小節を、ちょっとアレンジしたものを例に説明していきます。
アナライズの手順
アナライズの手順は以下です。
1・楽曲のキーを見分ける
2.ダイアトニックコードを見分けて使える音を判断
3・ノンダイアトニックコードを見分けて使える音を判断
というやり方をしています。
ダイアトニックコードとキーの一覧表をもとに話を進めていきます。
ダイアトニックコード一覧表
キー覧表
一覧表ダウンロードはこちら
ダイアトニックコードとキー一覧
1.曲のキーを見分ける
キーは曲の最初の方についている調合の数で決まります。
一覧表を参考に、この曲の場合、シャープやフラットなどの調合はついていないため、キーはCとなります。
2.ダイアトニックコードを見分けて使える音を判断
曲のキーを見分けたら、今度はまた表をもとに、ダイアトニックコードを見分けます。
一覧表をもとにすると、この場合キーCのダイアトニックコードが以下になりますので
この赤線を引いたところが、ダイアトニックコードです。
小節関係なく、赤線のところでダイアトニックスケール(このキーではCDEFGABの音)を使えば、“しっくりくる”音使いとなります。
3.ノンダイアトニックコードを見分けて使える音を判断
ダイアトニックではないコードを、ノンダイアトニックコードといいます。
青色が、この楽曲ではノンダイアトニックコードです。
ノンダイアトニックコードでも、いろいろなスケールを使う考え方があるのですが、
ここでは、1.3.5のトライアドの音が使えるというふうに考えます。
E7なら E(1度)G#(3度)B(5度)
A7ならA(1度)C#(3度)E(5度)
が使えます。
ここでポイント!ノンダイアトニックコードの音使い
ダイアトニックコードである赤線のところはCDEFGABの音
ノンダイアトニックコードの青線のところは
E7なら E(1度)G#(3度)B(5度)
A7ならA(1度)C#(3度)E(5度)
が使えると書きましたが
青線では赤線とは異なる音が使えるというところに注目です。
E7の3度の音、G#
A7の3度の音、C#の音
です。
ダイアトニックスケールからあえて“外した”音使いをしていることで、他の小節とちょっと違った感じを演出することができます。
ということで、整いました。
ここからアドリブ演奏していきます。
アナライズ後のアドリブ演奏
ノンダイアトニックコード上での音の変化に注目して聴いてみてください。
パターン1・前半8小節でアドリブ演奏
0:00〜12秒までは、ドレミファソラシドだけでフレーズを組み立てています。
00: 13秒くらいのところでG#(E7の3度)の音を強調し、少し変化を出している感じが伝わるでしょうか。
パターン2・後半8小節でアドリブ演奏
00: 06 秒くらいのところでC#(A7の3度)の音を強調し、少し変化を出している感じが伝わるでしょうか。
ここ以外はほぼドレミファソラシドだけでフレーズを組み立てています。
ということで、今回は、ダイアトニックコードを応用した楽曲分析のやり方についてお伝えしました。
今後の練習のご参考になれば幸いです。
この記事に関する動画
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チャーチモードとイドフリミエロについて
さて、ダイアトニックコードを理解し、ざっくりと音使いを判断できるようになったら、
もう少し細かく小節ごとになんの音が使えるかを見ていけるようにしましょう。
「スケール」と「チャーチモード(イドフリミエロ)」について詳しく解説しています。
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— 星野徹・ベース講師&ベースブロガー (@jazzbassisttoru) 2019年6月20日
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