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ツーファイブワンとトニック・ドミナント・サブドミナントについて(ベーシスト向け)

更新日:

本記事は、ベーシスト向けの

ツーファイブワン

トニック・ドミナント・サブドミナント

の説明です。

これらの意味と仕組みを理解するすることで、楽曲の分析が早くなります。

楽曲の分析のやり方についてはこちらの記事で説明しましたが、楽曲の分析が早くなると、譜面をパッと見てアドリブやベースラインを組み立てる作業も早くなるので、

・作曲されるベーシスト
・アドリブを演奏するベーシスト

・理論を勉強されてるベーシスト
・ワンランク上を目指したいベーシスト
・セッション系の音楽を演奏するベーシスト

にはとくにオススメです。

トニック ドミナント サブドミナント解説

こんな進行でベースラインを弾いてみます。

 

例1

なんか、これだと終わった感じしないですよね。
悩めるベーシスト
星野
ですよね。そのまま曲が続いていきそうな感じですね。

例2

こうすればちゃんと終わった感じがしませんか。

例1は、終わった感じがしないモヤモヤな感じ。不完全燃焼感。

例2は、終わった感じが出る感じ。スッキリ感。

コードでみると、

この、G7というコードで終わってしまうと がモヤモヤを感じさせ(例1)

この、C△7というコードに到達するとスッキリした流れになるという感じになっています。(例2)

 

 

このとき、モヤモヤした感じを感じさせるG7というコードのはたらきを、「ドミナント」

スッキリした感じを感じさせるC△7というコードのはたらきを「トニック」

そして、ドミナントほどモヤモヤしない

トニックほどスッキリしないどっちつかずの音を「サブドミナント」といい、ここではDm7のコードとなります。

 

 

今回の後半の3小節は

サブドミナント▶️ドミナント▶️トニックという流れですが、

この流れは、一般的に耳馴染みのいい音とされジャズやポップスではよく応用されます。

 

で、サブドミナントドミナントトニックといちいちいうのも大変なので、この流れのことを、「ツーファイブワン」と呼びます。

ツーファイブワンとは?

ダイアトニックコード一覧表から応用します。

ダウンロードできるので使ってください。

さっきのサブドミナント▶️ドミナント▶️トニックで考えると、

ダイアトニックコードの


二番目のコードがサブドミナント

五番目のコードがドミナント
一番目のコードがトニック

です。

なので

サブドミナント▶️ドミナント▶️トニックのことを2-5-1(ツーファイブワン)と言います。

ただ、このとき、

キーが変わるとトニックやドミナントも以下のように変わります。

上の表を参照すると

キーFでは
Gm7が2番目のコード、C7が5番目のコード、F△7が1番目のコード

キーGでは
Am7が2番目のコード、D7が5番目のコード、G△7が1番目のコード

となります。

もっとかんたんな251の考えかた

ツーファイブワンは、ベースの指板で考えるとわかりやすいです。

Dm7▶️G7▶️C△7であれば

この流れ、

 もしくはこの流れ

Gm7▶️C7▶️F△7であれば

この流れ

もしくはこの流れ

 

Am7▶️D7▶️G△7であれば

この流れ、

 

もしくはこの流れ

 

と、指板上で解釈しやすいのも特徴です。

ツーファイブワンを知るとどんなところで役立つか

 

ツーファイブワンの理屈はなんとなくわかったけど、それがわかると何に応用できるんですか?

悩めるベーシスト
星野

その進行が251進行であることを知ると、「使い回し」ができます。

コードを見てすぐにベースラインやアドリブが組み立てられない方にオススメの方法です。

 

ベースラインの使い回し

こんな進行で、以下のようなベースラインを作ったとします。

「But not for me」などで使われているベースライン

ここで使われている、Fm7→B♭7→E♭△7っていうコード進行って、ジャズではかなり多く使われているんです。

このベースラインをまんま他の曲にもあてはめてみました。

 

「IT COULD HAPPEN TO YOU」などで使われているベースライン

 

こちらの楽曲の進行でも使うことが理論上では可能です。

曲の雰囲気に合うかどうか実際に弾いてみて確かめる必要がありますが、こうした使い回しが出来るようになると、曲の攻略が効率化され、対応が早くなりますよね。

ということで、ベーシスト向けの、トニック・ドミナント・サブドミナントと2−5−1の解説でした。

日々の練習のヒントになれば幸いです。

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【編集後記】

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