本記事は、都内でウッドベース、エレキベース奏者、指導者として活動する星野徹(@jazzbassisttoru)がアドリブソロの弾き方について解説したコラムです。
ぜひ動画と一緒にご購読頂けると、ご理解も深まると思います^^
今回は、生徒さんから頂いたご質問についてお話致します。
というご質問に対し、
という内容でお話しています。
このページの目次
生徒さんのフレーズと解説
実際に書き起こされた譜面がありますので、そちらを見ていきます。
譜例1・ご質問の例
トライアドをクロマチックで繋いで、コードトーンに解決しています。
即興でこれだけできるだけでもかなりのスキルを要するのですが、例えば、譜例1だと全音か半音だけの進行が多いです。
譜例2・アドバイスさせていただいた例
こんなフレーズにしてみました。
全音と半音の進行をなくして、3度インターバルとクロマチックで組み立てた例です。
とくに2小節目は全部3度インターバルです。音符の流れが譜例1と比較すると結構急ですよね。
あえて緩やかな音の流れを意識するのであれば全音か半音だけの進行でもアリだと思いますが、
ビバップなど、ジャズっぽい音の流れは、全音以上のインターバルで構成されていることが多いです。
譜例3・ご質問の例2
譜例1と同じ感じでトライアドをクロマチックで繋いで、コードトーンに解決しています。
こうして見ると、やっぱりインターバルが全音か半音ですよね。
「THE.手グセ」
みたいな感じがします。
譜例4.アドバイスさせていただいたた例
これも全音と半音の進行をなくして、3度インターバルとクロマチックで組み立てた例で、2小節目は全部3度インターバルで、音符の流れを急にしました。
3度インターバルをちょっと意識するだけで、“ジャズっぽく”なる
「なんか、響き的にジャズっぽくないなあ」と思ったらこんなふうな3度インターバルをイメージしたソロの組み立てを意識してみましょう。
半音もしくは全音進行を3度インターバルにするというイメージを持つだけで、単調、手癖、ロックっぽいフレーズがいっきにジャズっぽくなります。
動画でも説明してみました。ご覧いただければ幸いです^^
最後にオンラインベース教室から一つお知らせです