本記事は、都内でベーシスト、ベース講師として活動する星野徹(@jazzbassisttoru)が、ジャズスタンダードの「All of me 」のベースラインを弾き、解説した記事となります。
対象は、
ジャズのベースラインの組み立て方がまだいまいちよくわからない方
なんとなくベースラインを弾いちゃってる方
向けです。
実際に弾いてみた動画を参照に、こんなところを意識しました!というポイントをまとめて解説しましたので、ベースライン作成のご参照になればと思います。
このページの目次
演奏動画
All of meでベースラインを組み立てる上での大まかな流れ
「All of me」という曲は、同じ小節が何小節も続いていて、こうした状況でウォーキングベースラインを組み立てるとき、コードトーン主体の視点よりは、スケール主体で考える方が滑らかな流れが作りやすいんですね。
かんたんにいうと(1-3小節目)
”ドミソミドミソミ”みたいな、停滞感を感じさせるラインより
”ドレミファソラシレ#ミ”みたいなラインといいましょうか。
動画0:33〜ではこんなふうに弾いています。
とくに、
1-2小節目のC△7、
7-8小節目のDm7
11-12小節目のAm7では
ダイアトニックコードの理論に基づいて、それぞれスケールが使えます。
それぞれ、C△7のスタート地点を変えたものなので、ベースラインは組み立てやすいと思います。
なお、「イオニアン」や、「ドリアン」など、スケールについての解説
3小節目のE7、5小節目のA7など、ノンダイアトニックコードについての説明は別項で行っております。
以下の記事、または記事内の動画をご参照下さい。
「イオニアン」や、「ドリアン」など、スケールについての解説
ノンダイアトニックコードについての解説
その他、この楽曲でベースラインを演奏する上で、意識したことを3つまとめてみました。
All of meでベースラインを組み立てる上で意識した3つのこと
1・下の3度Eを使う
0:00〜
0:33〜
それぞれCの音を弾いたあとに4弦開放のEの音に向かっています。△3度ですね。
△3度って、指板のような位置関係を連想しがちですが
以下のも3度です。(下3度って呼んでます。)
ベースの場合、以下のように進行する音を常に上に考えていると、すぐにハイフレに到達してしまいます。
例)
なので、こうしたルートから下の位置のコードトーンを含めたウォーキングベースラインの作成を意識すると、ローフレットだけでもある程度ベースラインを構築することができます。
2・半音経過音を多めに
この楽曲のベースラインは、キーCのダイアトニックコードを構成するダイアトニックスケール、CDEFGABの音をでほぼ構成することができます。
しかし、CDEFGABだと、単調さが拭えません。
より音の流れ、コードの変化を感じさせていくうえで、CDEFGAにはない音を半音経過音として使用すると、ベースラインが立体的になります。
セクションA後半 1−3小節目 0:32〜
セクションA後半 5−7小節目 0:37〜
半音経過音についての詳しい説明記事です。
3・ルートからはじまらないベースライン
これはワンランク上のテクですが、ベースラインが必ずルートからはじまらなくてはならないということはありません。
とくに今回のような、同じ小節が何小節も続くベースラインが連続して続く場合、いちいちルートに戻っていると、スムーズな流れを止めてしまうこともあります。
そんなときに、流れを崩さないという目的で、ベースラインをルートからはじめないというワザがあります。
Bセクション 5−7小節目(0:25〜あたり)
Cセクション 1−2小節目(0:45〜あたり)
今回は、マイナー3度入りが多いですが、こうしたルートからはじめないアプローチを考えた場合、3度や5度のといったコードトーンに着地してあげると、違和感のないベースラインに仕上がります。
第一音目をあえてルートにしないベースラインという記事も重ねてご参照下さい。
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— 星野徹・ベース講師&ベースブロガー (@jazzbassisttoru) 2019年6月20日
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