ジャズのライブとパンクロックのライブ、どっちが疲れますか?と聞かれることがあります。どっちも疲れます。
ただ、疲労するポイントが少し違います。
どっちがどんなふうに疲れるか、パンクロックとジャズをそれぞれ7年演奏している立場からまとめてみました。
体力勝負のロック
当時の写真です。
音は爆音、オーディエンスは立ち見で、お客さんが多い時はモッシュやダイブも起こります。
加えて、パフォーマンスでジャンプしたりヘドバン(頭を振る)したり、ステージのあっちへ行ったりこっちへ行ったり。衣装が決まっているバンドだったら、夏でも長袖やメイクをする必要があります。
こうした環境全てが体力を消耗させます。照明も暑いです。30分程度の対バン制のライブでも、1音入魂。真剣にやれば凄い汗をかくし、立てなくなるほど疲れます。
そして、「水分補給」といって、その汗を全てビールで補おうとします。
そのまま、酔いどれのロッカーが育っていきます。
注:ビールは水分ではありません。
精神がすり減るジャズ
↑現在です。
ジャズは1曲中アドリブがほとんどで、メンバー編成によっては1曲10分以上弾き続けることもあります。この間、ベースは休んではいけません。
1回のライブで3ステージ、ジャムセッションでは19時から22時まで弾きっぱなしとか、普通です。
ロックのようにヘドバンしたりジャンプしたりはしませんが、集中力をずっとキープしてなければいけません。
真剣にやるほど、終わった後は、くらくらします。
なので、演奏中もなるべく「抜くところは抜く」ようにし、全てをガチでパフォーマンスしないようにしています。1音入魂を意識しすぎると、持たないです。
ロックは短距離走、ジャズは長距離ランニングという捉え方で接しています。
演奏前に心掛けていること
たくさん食べる
パフォーマンスの最中におかなが空いてくると持たなくなります。
ただ、演奏前に全く食べない人もいます。どんな演奏前の食事が、自分のパフォーマンスに合っているか知ることが大切です。
入念なストレッチ
20代の頃はストレッチをしなくてもいけましたが、30代になって身体が固くなりました。朝晩と、練習前、演奏前に軽めのストレッチをし、定期的に運動もするようにしています。
早めの現場入り
なんでもそうですが、慌てているとろくなことが無いですし、演奏にも響きます。
少し早めに会場に行って、ぼけーっとしているだけで、平常心になり、肩肘張らない演奏ができる気がします。
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