先日の演奏で、「ジャズクラブに初めてきた」というお客様とお話をしました。
お客様の、はじめてのジャズクラブ
お客様(以後Aさん)は、お会いしたジャズクラブのご近所さんでした。
「地名+ジャズクラブ」で検索され、たまたま来て頂いた現場の演奏が、私達のグループの演奏のときでした。
この日は日曜日。Aさんは普段はサラリーマンの為、平日はお仕事終わるのが遅く、ようやく時間が空いたので、以前から行きたかったジャズクラブに行ってみることにしたそうです。
Aさんははじめて過ごされるジャズクラブでどんなふうに過ごしていいかわからず、終始落ち着かないご様子でしたので、
「大丈夫ですよ。レストランに居る感じで、リラックスされてください。レストランのBGMを、人間がやるだけです。いっぱいお酒を飲んで、普段の日常を忘れて下さったら嬉しいです。」と、私はいいました。
この日の演奏は19時から22時。はじめは緊張されていたAさんの目つきも、演奏中にどんどん変わってきて、帰る頃には興奮されていました。
「本当によかったです!ベースソロカッコ良かったです!」
といわれた時は、嬉しかったです。
新しい場所へ飛び込むこと
いくらお客の立場とはいえ、新しい場所へ一歩を踏み出すことは、勇気が必要です。パワーも必要だし、時間だってお金だって掛かります。
とくに男性は、新しい場所よりも”行きつけ”の場所の方が好きな習性があるというから、尚更です。
新しい場所へ飛び込んでも、何も得られないことだってあります。すごくつまらないこともあります。
ただ、人生を変えるような出来事や、人との出会いに遭遇することも、たまにあります。
Aさんが今後、ジャズにハマってしまうのか、2度とジャズクラブへ行くことはないのか、それはわかりませんが、貴重な休日に、勇気出して初めての場所に飛び込んできてくれて、感動して頂いたことは、私にとってもプラスになりました。
自分自身も、音楽を通じて、今後の新しい出会いや出来事を常に探しています。
勇気を出して、一歩踏み出す姿勢を、失わないようにしたいです。
筆者の初めてのジャズクラブ
初めていったジャズクラブは26歳の時でした。当時はまだパンクロッカー。「ルート」という言葉も知りませんでした。
当時は中野区の方南町に住んでいました。杉並区、中野周辺のジャズクラブで検索すると、1件ヒット。いってみることにしました。
お店の名前は忘れました。今も演奏の仕事で入ったことはありません。カウンターが6~7席で、奥に小さなアップライトピアノがあるスペースでした。
やはり、最初はどうしていいかわからず戸惑いました。
不良っぽいママに、とりあえずお酒を勧められ、とりあえず飲み、とりあえずビビりながら、開演を待っていました。
間もなく演者の方が入ってこられ、MCもなく、なにごともなかったように演奏を始められました。ピアノとサックスのデュオでした。サックスは外人でした。外人が音楽をプレイしているのを見るのも、初めてでした。
そのまま、ずっと、その二人で音楽が作られていきました。当時はスタンダードも、「枯葉」すらもわからなかったので、何をーしているのかすら全くわからなかったのですが、「すっげー!」と思ったのはとりあえず覚えています。
ライブが終わってしばらく飲んでいると、ある女性が入ってきました。演者さんの知り合いだったようです。ブレイズヘアのその女性はヴォーカルさんだったようで、即興で、そのピアニストさんと、演奏を始めました。
曲名は、「Just in time」。
ジャズ・スタンダードで、セッションでもよくやる曲です。
あまりにもかっこよくて、帰宅した瞬間近所のジャズベーススクールを検索し、とりあえず申し込みました。
そして、そのまま7年位経ち、現在に至ります。
今でも、「Just in time」を演奏するとき、そのブレイズヘアの女性を思い出します。
自分の人生の中の、”ある行動が人生を変えた瞬間”の、ひとときでした。
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【編集後記】
横浜家系ラーメンの看板って、犯罪的にそそりませんか?
「絶対領域」レベルでそそりませんか?特に、飲酒後、特に美味くもないのに、看板と力強い筆文字が、やけにそそりませんか?
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