なぜ理論を知っていると耳コピが早くなるか
と聞かれることが多いので書きました。
耳コピが難しいは、どの音が使われているか検討がつかないという理由があります。
耳コピは、
ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シ の7音と
ド♯(レ♭)、レ♯(ミ♭)、ファ♯(ソ♭)、ソ♯(ラ♭)、ラ♯(シ♭)の5音、
合計12音の中から音を探す作業です。
耳コピが難しい場合、どの音が使われてるのか検討がつかないからです。
とくにベースは低音なので音をとりにくいです。
ジャズ系のウッドベースのウォーキングラインなど、とくに。
こんなとき、コードとベースラインの関係を理解していると、使っている音の選択肢を狭めることができます。
その手段のひとつとしてコード構成音(コードトーン)に着目してみます。
このページの目次
コードを見て選択肢を絞る
聴くだけではどこの音を使っているか検討がつかないかもしれませんが、バンドスコアや楽譜サイトには、コードが掲載されています。
この音源のベースラインがC△→Dmという、以下のような流れだったとすると
小節のあたまの音は、だいたいルートになっていることが多いです。だから、それぞれの小節のあたまの音は以下のようになっていることが予測されます。
C△のコードでは
C(ルート(1度))
E(メジャー3度)
G(完全5度)
Dmのコードでは
D(ルート(1度))
F(マイナー3度)
A(完全5度)
がコード構成音なので、動くベースラインを作る時は、これらの音が使われている可能性があると考えることが出来ます。
で、実際には以下のような音使いです。
例2
以下のようなベースラインがあったとします。
掲載されているコードが以下のような流れだったとすると
小節のあたまの音は、だいたいルートになっていることが多いです。だから、それぞれの小節のあたまの音は以下のようになっていることが予測されます。
ここで、もう一度上記の一覧表から考えると
Emのコードでは
E(ルート(1度))
G(マイナー3度)
B(完全5度)
A7のコードでは
A(ルート(1度))
F(マイナー3度)
A(完全5度)
Dのコードでは
D(ルート(1度))
F♯(メジャー3度)
A(完全5度)
がコード構成音なので、動くベースラインを作る時は、これらの音が使われている可能性があると考えることが出来ます。
で、実際には以下のような音使いです。
※ただし、世の楽曲のベースラインの全てがコードトーンのみで形成されているわけではありません。「スケール」や「経過音」の観点から見ると今回の理論とは異なる音使いをしているベースラインもたくさんありますが、ここではコードトーン理論のみに特化し、割愛します。
応用編・コードを頼りに耳コピしてみよう
以下の曲を、ベースラインとコードの関係から耳コピしてみましょう。
C△のコードでは
C(ルート(1度))
E(メジャー3度)
G(完全5度)
G7のコードでは
G(ルート(1度))
B(メジャー3度)
D(完全5度)
Am
A(ルート(1度))
C(マイナー3度)
E(完全5度)
F△
F(ルート(1度))
A(メジャー3度)
C(完全5度)
が構成音です。
※正解は、本記事の最下部に添付しました。
堅苦しいと思うかもしれませんが、私自身コードと使える音の関係性を覚えたことで幅が広がり、結果的にプレイが自由になったことは確かです。
無名のの元パンクロッカーでもちょっとしたコツを知るだけで、楽しく音楽ができています。
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