小節目の第一音目でルート音を弾かないベースライン

 

本記事は、都内でベーシスト、ベース講師として活動する星野徹が

悩めるベーシスト
ベースラインベースラインのアプローチがワンパターンだなあ

という方向けに作りました。

今回は、

小節目の第一音目でルート音を弾かないベースライン

ということで、ワンランク上のウオーキングベースの組み立て方について解説していきます。

譜面はこちらからダウンロードできます。
https://note.mu/toru0113/n/n45e6a99d41c5

 

 

第一音目をあえてルートにしないベースライン

赤マルつけたところが、小節の開始音がルートの音から始まっているベースラインです。

 

いかがでしょう。違和感なくハマっていると思いませんか。

星野
今回のベースラインで意識したポイントを3つと注意点を3つ解説していきます。

意識したポイント3つ

1・流れを意識する

2小節目です。

Dm7の短3度の音、Fからはじまり、F(m3rd)→E(9th)→D(root)→A(5th)と進行しています。

前の小節から見ると、

Amの小節の第二音目、C→B→Aとなだらかな下りのラインになっています。

このまま1小節目の第四音目、Aの音から無理やりDの音(2小節目のDm7のルート音)に着地せず、あえてFの音(Dm7のm3rd)に着地することで、なだらかな流れを崩さないことを意識しました。

 

2・3度に着地する

2小節目でもそうだったのですが、3度に着地しています。

星野

3度の音は、ルートに対してのメジャーとマイナーという響きで分かれていて、コードのキャラクターを演出しやすい音なんです。

わかりやすくいえば、ルートじゃない音使いするなら3度はじまり有効だよってことです。

 

 

3・ルート音も混ぜる

3度に着地しても、その後、ルート音を入れてあげるようにしています。

そうすると、小節全体にコード感が生まれます。

因みに、3度着地して2音目がルートだと、ルートを一拍間違ったように聴こえちゃうかもしれないので、3音目にルートを配置することを意識しました。

注意点3つ

やりすぎ注意

前提として、第一音目はルート音であることが望ましいです。

ルート以外の音からのアプローチは、ところどころで使っていきましょう。

今回は、16小節中、5小節がルート音以外の音が第一音目です。

ルートから始まらないアプローチはアドリブ時の方が有効

テーマのときは、メロディーがコードのルート音を想定されていることがあります。

たとえば、このフライミートゥザムーンっていう曲は、主旋律のメロディが3度から開始されていることが多いです。

テーマ時に全部3度からベースライン弾いたら音がぶつかっちゃうかもしれないので、ルート以外の音からアプローチをする際は、アドリブ時が望ましいです。

 

セクションの変化時は気をつけて

楽曲には、AセクションBセクションCセクションとあります。ここは、場面の変わり目でもあります。

セクション変化時にルートでない音を持ってくるとちょっと変化が伝わりにくいので、セクション変化時はルート音が望ましいと考えます。

 

ということで、今日は、小節目の第一音目でルート音を弾かないベースラインという内容でお伝えしました。

日々の皆さんの練習のヒントになれば幸いです。

2022年、2月追記

第一音目にルートを使わないアプローチを、巨匠ジャズベーシスト、ポール・チェンバース氏の演奏を参考に動画で解説させていただきました。

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更に、それでもベースラインがうまく作れななかったら…

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