ベースソロ,アドリブ解説シリーズ 第3段。
ブログと動画で発信していきます。
本記事の内容
本記事は、これまで都内で500本以上のジャムセッションの伴奏を経験し(推定)都内で現役のジャズベース奏者、指導者として活動する星野徹(@jazzbassisttoru)がが
・新しいアドリブソロのアイディアを取り入れたい方
・これからジャズベースやろうと思われているベーシストの方
に向けた記事になります。
このページの目次
トライアドでアドリブソロ(概要)
今回は、トライアドでアドリブソロを組み立てる練習です。
前回は、コードを見てパッと3度を思い浮かべられるようにし、コードごとに3度の音とと3度を結ぶとメロディアスになるよ ということを解説させていただきました。
ただ、そこを結ぶ音はどんな音がいいかまでは説明してなかったですよね。
↑前回はこんなイメージで弾いていますが、
今回は、「3度と3度を結ぶ音にトライアドの音を使ってみましょう」ということでお伝えします。
アドリブ演奏に超役立つ!「トライアド」とは?
コードトーンは一般的に、ルート、3度、5度、7度といいますが、
ここからは、コードの1、3、5度の3和音を使っていきます。
この3和音のことを、「トライアド」と言います。
各コードのトライアドはこんな感じです。
で、小節のはじまりの音を3度にし、それらをこのトライアドで結んでみます。
こんな感じになります。
(例1)
(例2)
前回の説明のように、3度と3度を繋いで、その間の音をテキトーに弾いてもそれっぽくはなるのですが、
トライアドで繋いでいくとサウンドがしっかりしてきた感じがしませんか?
前提として、アドリブソロは必ずしもトライアドで構築しなければならないということはないですが、
より鮮明にコード感を意識したい場合
テンションの音を絡めたい場合
楽曲のソロをいっぱつものから脱却したい場合
など、こうしたトライアドを意識することが大切です。
コードの骨格!「トライアド」はこんな役割
前提として、アドリブソロは必ずしもトライアドだけで構築しなければならないということはないです。
C△7っていうコードがあったら
ドレミファソラシドってダイアトニックアで弾く場合も場合もありますし
ドレミソラドってペンタ弾くこともありますよね。
ただ、フレーズにドミソが多く、トライアドに寄り添ったアプローチをするほど、よりそのコードの感じ(コード感)を鮮明に演出することができますし、
あえて ドミソを外したトライアドに寄り添わないアプローチをするほど、ふんわりした感じや不思議な感じの演出に繋がります。
これは表現の話になるのでどちらが好みかは自由なのですが、
いずれにしろ、トライアドの音が意識出来ているかが、こうした表現のコントロールにも繋がります。
ということで、今回の記事ではアドリブをするうえで「トライアド」って大事なんですよっていうところがまず伝わればと思います。
ジャズの楽曲でトライアド応用しているケース
ジャズの楽曲でもでも多くのトライアドが応用されたアプローチが使われています。
以下
譜面の赤線がコードに対しての1度
青線がコードに対しての3度
緑線がコードに対しての5度
です。
・I Mean you
・Confirmation
・Doxy
などですね。耳にされたこともあるのではないでしょうか。
ということで今回は、アドリブソロを演奏する上で、トライアドを使いこなせることは大切ということをお話させていただきました。
次回はトライアドを使う上での具体的な練習方法について説明していきます。
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