「なんでもいいからとりあえず凄いベースのアルバム教えてくれ」
そういわれたら、問答無用でこのアルバムを勧めます。
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「ジャコパストリアスの肖像」ジャコ・パストリアス
生徒さん、ミュージシャン、一般の方関係なく、「なんでもいいからとりあえず凄いベースのアルバム教えてくれ」と言われれば、私は本作をお勧めします。ジャコ・パストリアス。ベースの「超人」です。
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1曲目からジャズスタンダードの「Donna Lee」がパーカッションとのデュオで炸裂します。
音楽では本来リズム隊として位置づけられる、パーカッションとエレキベースだけの音しか入っていないというCDを耳にすることも少ないと思います。
これまで、音楽の中で”地味”として扱われてきたベースのイメージを180度変え、ベースという楽器の可能性を新たに世界に広げたアルバムです。
ジャズスタンダードの名曲「Donna Lee」
全11曲。楽曲によって全くテイストが展開され、ボーカルやホーン楽器の入ったソウルでファンキーなナンバーもありますが、やはり1曲目のジャズスタンダードの名曲、「Donna Lee」を聴いて貰いたいです。目からウロコです。
「ジャコパストリアスの肖像」ここを聴いて欲しい!
正確な音符使い
「Donna Lee」は、いきなり1弦の12フレット、13フレットのGとA♭を使った、ソラ♭ソの3連から始まります。しかし、速いパッセージにも1音1音がしっかり粒立ちし、正確に、強い、コシのある”ブリッ”とした音を出しています。
指弾きでの早いパッセージで、1音1音の正確さを求める事は難しいです。出来るようになる方法は1つだけ。遅いテンポから練習する事です。
原曲の速さのイメージ
遅くすると
ハーモニクス奏法
5曲目、「トレイシーの肖像」では、聴いたことのない音が使われていると思うかも知れませんが、全てベースの奏法です。「ハーモニクス奏法」という、右手でピッキングしたのと同時に左手で弦を離すことで”キーン”と高い音が出ます。
ベース和音奏法
ギターのように、和音を鳴らす奏法です。曲の要所でみられます。通常のポップスやジャズなどではベースが和音を用いることを求められることは殆ど無いし、はっきりいって必要ありませんが、本作のような小編成、ベースフィーチャーの作品であれば使われることもあります。ジャコのベース和音奏法で、一気にベースという楽器の表現できる世界が広がった気がします。
ジャコパストリアスと、昔師匠にいわれたこと
私がまだジャズをはじめたばかりのころの話。
当時はパンクロック上がりで、ウッドベースはもちろん出来なかったし、エレキベースでジャズの曲を弾く練習をしていました。
ある日、師匠にこう尋ねました。
私「ジャズやる場合、エレキベースだけでやっていけますか?ウッドベースも出来た方がいいですか?ウッドベース持ってないし高いから、エレキだけでやっていけたらと思うんですけど。」
師匠「そうだね、エレベだけでやっていくんだったら、ジャコくらいは出来ないとね~」
ジャコ?誰だそれは。
レッスンの帰りにタワーレコードに寄って、本作を手にしました。そして、CDを聴いた瞬間思いました。
「絶対こんなの弾けない。エレキベースだけでやっていくのは無理だ。」
こうして私は、エレキとウッド、両方やっていく道を選びました^^;
それから6~7年。2016年現在その「donna lee」にウッドベースで挑戦しています。去年1年がんばったけど、納得のいくテイクは撮れなかったので、再チャレンジ中です。
※スカイプレッスンも始めました。レッスン申し込み随時受付中。
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【編集後記】
昨日のセッションの様子。村山さんいただきました^^;
でもって、ようやく2月以降の予定更新しました。まあ、ほぼいつもどおりなのですが笑 ご都合つけて、遊びにきてくれたら幸いです。
今日は1日レッスンです!いってきまーす!
で、明日は新宿で第一回セッション大会ですよー!ご参加者様お忘れなくー><
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