ジャズライブレポート~2016年新潟富山編~①~の続編です。
まさかの雪道で車が事故。しかし、ライブは無事成功。さて今度は富山へ向かいます。
18日・新潟滞在
翌日は、朝から脳外科へ。ムチ打ちの可能性があるかもしれなかったので、MRIを取りましたが、異常はなかったので、ほっとしました。
とりあえず無事でライブ出来てよかった。明日もがんばるぞ!
と、なにげにテレビをつけたら、東京での大雪をニュースで伝えています。更に、日本全国が大荒れになるとの天気予報。
新潟と、翌日の演奏場所富山は大雪警報。柏崎には強風波浪警報。
そして、柏崎から富山へ行く為には、柏崎→上越妙高→富山と経由しなければいけないのですが、なんと柏崎→上越妙高間が前日に運行中止を発表。
そんなんあり?明日行けないじゃん。富山。まだ何か起こるんですか?
とりあえず、言ってもはじまらないので、この日は練習をしました。
ガタガタガタガタ、風の音で窓が揺れ始めます。
理論書を読み、弓のエチュード、譜面のアナライズ、レッスンのレクチャー作成など、4時間くらい作業をしました。
19日・富山ライブの日
朝からうねるような強風の音で目覚めた19日。予報どおりの強風波浪警報の的中に、とりあえず関心。
で、やっぱり柏崎→上越妙高は運行なし。が、行かぬ訳にはいかぬ!と上越妙高駅まで車で強行!海沿いを吹雪に煽られながら徐行し、通常掛かる時間の倍掛けて、なんとか上越妙高駅に到着しました。
怖かった。。。
新潟県上越市にある上越妙高駅は、床屋だったじいちゃんちを区画整備取り壊してできた駅です。
ローカルだった茶屋町駅が近未来的な立派な駅になったけど、じいちゃんの床屋も、よく食べてた隣のお豆腐屋さんも、よくガムを買ってもらってたエーコープもなくなってしまって、少し寂しい感じがします。
けど、駅はとってもかっこいいです。
新幹線発車まで時間があったので、移動したじいちゃんちに立ち寄り、写真のばーちゃんに「ライブいってくんべー」って手を合わせ、富山に向かいます。
富山ライブは2014年夏以来。隣県なのに、新潟とは全く異なる富山弁は、ほっこりしてて好きです。
そして、初めての北陸新幹線乗車。北陸新幹線の形がすっごくかっこよくて感動。そして更に感動したことがありまして
なんと、席にコントラバスが収まるというミラクル!!
上越新幹線は席に入らないので、空いていてもデッキ乗車なので、最高でした。そんなわけで
書斎完成。仕事ができます^^フリーランスは地球上全てが職場なのです。
この続きは、明日にでも「コントラバスを持って新幹線に乗る時の心得」で、詳しく書きます。
富山到着
上越妙高駅から富山駅までは、たった40分。特急や急行だと2時間くらい掛かっていた印象なので、本当に近くなりました。
この日の演奏は富山市内の某施設でのプライベート演奏。パートナーは富山市を代表するピアニスト、飯野由意さん。2012年、ニューヨークで知り合ったプレイヤーで、2014年以来の共演です。
ニューヨークに居た時、セッションで知り合った日本人の仲間を集めて、ジャズ研究会を毎週深夜、クイーンズのアストリアという場所にあるスタジオでやってました。
ユイちゃん、おさむさんでスタートして、
キノやんが入って、僕が入って、でもユイちゃんは帰国しちゃって、キノやんも辞めて、今度はトモが入ってきて、結局最後は3人になっちゃったんだけど、
その3人で作った作品が、これなんです。
「The world tribe」、私の初めての作品です。なので、ユイちゃんの感性も、どこかにミックスされてるってわけです^^
富山市は見事な大雪。
市内から富山電鉄に乗り換え、稲荷町駅で待ち合わせしていたのですが、なんと、ここで相方の車にコントラバスが積めないというハプニング。
「タクシー呼ぼうか」
「タクシーはセダンだから無理。後部座席倒せないのはベースのらないの」
ってことで、
大雪の中、でっかい車を持っている由意氏の知り合いを緊急手配。30分ほど近くのデパートで待ち、ようやくお迎えさん来てくれました。
いつもはベースの下に車輪をつけていて、それがゴロゴロ駆動し移動するのですが、今回は雪が積もっていたので歩ける状態ではなかったのです。
もう、毎日助けられっぱなし。ウッドベースと一緒に行動するのって、本当に大変なんです。
そんなこんなで、大雪の中無事に会場に到着。
あーつかれた。ビールビールといきたいところですが、セットリストすらろくに決まってないので、休む暇なくリハーサルスタートです。
夜空ノムコウ
ジャズ・スタンダードを中心に、「なんか旬ミュージシャンの曲をやろうよ」と提案。
旬なミュージシャンといえば、不倫騒動のバンドと解散騒動のアイドルグループしかないので、解散騒動のアイドルグループの曲を選曲。
この日の演奏のセットリストです(順不同)1時間のリハで、ふたりで決めました。
・A列車でいこう
・セント・トーマス
・フライミートゥザムーン
・スペイン
・アンソロポロジー
・夜空ノムコウ(SMAP)
他
「夜空ノムコウ」は原曲をB♭に転調してみたところ、ジャズで馴染みのある進行になりました。
Aメロには、ツーファイブワンの進行があります。いちばん「ジャズっぽい進行」になりやすいコード進行です。
ライブの様子。
気心知れたパートナーとのガチ演奏は楽しく、お客さんにも喜んで頂けました。
お客さんに、ライブが終わったあと、こんなことを聞かれました。
「ライブ中、どんなことを考えていますか?」
こんふうに答えました。
「このへん①とこのへん②に自分がいて、このへん①はお客さんの雰囲気を、このへん②はピアニストの音を聴いています。その場の空気に合わせた音を即座に奏でられるよう、集中しています。」
と。
この日は、メンバー友人の地元の方のシェアハウスに泊めてもらいました。夜中の3時位まで、地元の方といろいろな話をしました。
窓をそっと開けてみると、冬の風の匂いがしました。夜空ノムコウには、もう明日が待っていました。
ライブレポートおわり。
追記。
音楽は、ひとりでできるものではなく、人の支えがあって改めてできるものと、今回の遠征で改めて実感しました。
毎日の演奏やレッスンが出来ることに改めて感謝し、これからもがんばっていきたいです。
※スカイプレッスンも始めました。レッスン申し込み随時受付中。
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【編集後記】
コマが曲がってきたので、まっすぐに調整。冬場はボディにもこたえるんですよね、きっと。
今日は武蔵境フォンタナでジャムセッションです^^
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